会場&オンライン
「ホンモノの地域共生社会」を実現するために大学に求められるコーディネーションとは
そのカギは「応答性」にあり!?
現在、国は「地域共生社会の実現」をキーワードに、一人ひとりが主体となって支え合う地域社会づくりを推進しています。また、多くの大学では社会参画を通した「学生の学びと成長」「大学の地域貢献・地域連携」等を目的としてボランティア活動等を推進する部署が設置されていますが、最近では地域への協力という段階を超えて、主体的に地域社会づくりを担うことを打ち出す傾向も見られます。
この分科会では「ホンモノの地域共生社会」の実現にむけて大学におけるコーディネーションはどうあるべきか、講義と事例報告、ディスカッションを通じて考えます。
対象 大学においてボランティア活動や地域連携の推進を担当している教職員 /
学生を地域で受け入れている(受け入れたい)団体の関係者 /
学生の活動を地域でコーディネートしている中間支援組織のスタッフ
定員 会場30名 オンライン15名
講師
室田 信一さん (東京都立大学人文社会学部人間社会学科 准教授)
東京都出身。高校卒業後にアメリカに留学し、学生時代から地域の市民活動に没頭する。大学院でコミュニティ・オーガナイジングを学び、ニューヨーク市内のセツルメントで移民コミュニティのオーガナイザーとして勤務。その後、日本に帰国し、大学院に進学後、大阪府茨木市のNPOにてコミュニティソーシャルワーカーとして勤務。2012年より現職。東京都立大学ボランティアセンターでアドバイザーを務める。
事例発表者
北川 さらささん (多摩区ソーシャルデザインセンター 正会員)
神奈川県出身。学部2年生のとき、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、思うように大学に通えない中、「地域の中で居場所を見つけたい」と思い多摩区ソーシャルデザインセンター(通称「多摩SDC」)の門戸を叩く。学生スタッフの仲間たちと共に地域住民を巻き込むイベントを開催したり、子ども食堂の輪を広げたりと、地域づくりに励んだ。卒業後は広島県で勤務しながらも、多摩SDCの正会員として地元に関わり続けている。
俵 隆典さん (多摩区ソーシャルデザインセンター 事務局長)
中学校の教職を15年務めた後、父の会社を継ぎ、調剤・介護・保育などの事業を行っている。どの事業も地域との関わり深く、子ども食堂をはじめ地域活動を地域の若者とはじめ、現在では、参加者が6万5千人のイベントから数名の地域での塾まで、地域の学生コアメンバー60名、ボランティア200名と一緒に地域包括ケアシステムの互助・自助を深化される取り組みを全国に伝えている。(生活支援コーディネーター・第2層)
石川 陸矢さん (東京都立大学大学院理学研究科物理学専攻 博士後期課程1年)
東京都出身。学部1年生のとき友人から誘われたことをきっかけに東京都立大学ボランティアセンターが主催する地域ボランティアプログラムに参加。そこでは、竹林保全や竹を活用した地域交流に積極的に取り組んだ。その他にも、大学ボランティアセンターの学生コーディネーターとして、学生のボランティア活動推進にも力を入れていた。現在は大学院に在籍し、ハイエントロピー合金のシミュレーション研究に励む。ボランティアコーディネーション力検定3級。
足立 陽子さん (淑徳大学地域共生センター コーディネーター)
京都市出身。中学生の頃から主に子どもと関わる様々なボランティア活動を経験し、「ショック体験」やたくさんの「かっこいいオトナ」に出会い影響を受ける。自身の経験から大学院生時代に「大学の中にボランティアセンターがあったらいいなぁ」と考え、設立のための調査研究や活動を行う。母校・立命館大学ボランティアセンター開設に伴い、ボランティアコーディネーターとして着任し、学生の活動支援とボランティアプログラムの開発・運営等に取り組む。その後、若者の市民活動を応援するNPOや日本ボランティアコーディネーター協会、明治学院大学、東京都立大学(旧首都大学東京)のボランティアセンターでの勤務を経て現職。ボランティアコーディネーション力検定試験委員を務める。
● 担当 粟澤稚富美(社会教育協会ひの社会教育センター) / 菅野道生(淑徳大学)